1. 病気について正しく知る

アルコール依存症は治療可能な病気です。まずは病気の特性や治療法について学び、患者様の気持ちや状態を理解しましょう。正しい知識を持つことで、感情的にならず、冷静に対応する助けとなります。

2．コミュニケーションをとる

お酒を飲んだこと、約束を破ったことなどに対して、注意や叱責することは、言っている自分自身が疲れてしまいます。家族の思い出や、最近の楽しかったこと、今後の予定など、お酒とは関係のない会話をする時間も大切です。また、治療プログラムの活動に参加したこと、1日断酒を頑張ったことなど、小さな努力や良い行動に対して『すごいね』『頑張ってるね』など褒めることで患者様の治療に対する前向きな気持ちを引き出せます。

治療の受診は回復への第一歩です。「一緒に乗り越えよう」という前向きな姿勢で、専門的な治療の必要性をやさしく提案してください。

3. ご自身のケアも忘れない

ご家族の皆様が、自分の心と体のケアをすることは、とても大切なことです。一人で悩まず、周囲の人に悩みを相談すること、助けを求めることも時には必要です。専門的な知識を持った人に聴いて欲しい場合には、相談機関や家族向けのサポートグループを活用することもできます。

過度に責めない

非難は患者様の孤立感を強める可能性があります。「一緒に回復を目指す」という姿勢を大切にしましょう。

問題を隠さない

患者様の飲酒を隠したり、引き起こした問題を肩代わりすることは依存症の進行を助長する可能性があります。正しい解決方法を共に考えることが重要です。

真珠園療養所では、患者様だけでなく、ご家族の支援にも力を入れています。家族の支えも回復において重要であると考え、以下のようなサポートを行っています。

家族相談

専門スタッフが、ご家族の悩みや不安に寄り添い、具体的なアドバイスを行います。患者様と共に前向きに取り組める方法を一緒に考えましょう。

アフターケアのサポート

治療終了後も、患者様とご家族が安定した生活を送れるよう継続的にサポートを行っています。

無料相談

毎週金曜日に無料相談を開催しています（対面、Zoom、LINE対応）。ご家族が気軽に相談できる場を提供しています。※事前に予約が必要となります。

アルコール依存症の治療は、患者様一人で進めるものではありません。家族や周囲の支えがあることで、回復への可能性は大きく広がります。真珠園療養所では、患者様とご家族が共に歩んでいけるよう、全力でサポートしています。

どんな些細なことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。
一緒に「より良い明日」を目指しましょう。